ブログ / 6分で読めます · 2026-07-24
NotebookLM(Gemini Notebook)vs ChatGPT:どっちが作業に合う?違いと使い分けを比較
NotebookLM と ChatGPT はどう使い分ける?名前が変わった Gemini Notebook、Gemini アプリのノートブック、ChatGPT Projects を、リサーチ・執筆・計画づくりの作業別に比較します。
Gemini Notebook と ChatGPT で迷ったら、決まったソースの範囲から外れずに作業したいときは Gemini Notebook を選びましょう。執筆、計画、分析、リサーチを続けながら柔軟に使える作業スペースがほしいなら、ChatGPT Projects が向いています。Gemini アプリ内のノートブックはその中間です。Gemini Notebook と同期しながら、ウェブ検索などの Gemini のツールも使えます。
まず確認:Gemini Notebook は NotebookLM の新しい名前です
2026年7月16日、Google は NotebookLM の名称を Gemini Notebook に変更しました。単体のリサーチ用サービスであることは変わらず、ノートブックを作ってソースを追加し、そのソースをもとに質問するという使い方も同じです。
ただし「Gemini Notebook」という名前は、連携はしていても中身の異なる2つの使い方を指すことがあります。
- Gemini Notebook 本体: 以前は NotebookLM と呼ばれていた、リサーチ専用のワークスペース。
- Gemini アプリ内のノートブック: ノートブックのデータを Gemini Notebook と共有・同期する、続きから使える Gemini のチャット。
Gemini Notebook 本体では、回答はそのノートブックで選んだソースだけに基づきます。Gemini アプリでは、ノートブックのチャットでもソースに加えてウェブ検索などのツールを使えます。そのぶん柔軟ですが、アップロードした資料の範囲を超えた回答が返ってくることもあります。
Gemini Notebook と ChatGPT Projects をひと目で比較
| 作業で求めること | Gemini Notebook 本体 | Gemini アプリ内のノートブック | ChatGPT Projects |
|---|---|---|---|
| 決まったソース一式をもとに質問に答える | 最適。回答はノートブックのソースから外れない | 使えるが、ウェブ検索や Gemini のツールも使うことがある | ファイルを使って答えられるが、ソースに厳密に沿うことが本来の使い方ではない |
| 主張の出どころを確かめる | 得意。出典の表示が機能の中心 | ソースとツールの情報が混ざることがあるので、慎重に確認する | 出典を出すよう頼み、特に幅広く調べたあとは自分で確認する |
| 育っていく作業スペースを持ち続ける | テーマを絞ったリサーチ用の資料集めに向く | 続いていく Gemini との会話に向く | チャット、ファイル、プロジェクトの指示をまとめた長期の作業に強い |
| ブレインストーミング、下書き、書き直し、繰り返しの改善 | 設計上、制約が多め | 向いている | 得意 |
| 最新のウェブ情報を調べる | 一部の画面・プランで利用可能 | 対応していれば Gemini のツールで利用可能 | 検索(Search)と Deep Research が役立つ。ただし利用条件と上限あり |
| 高度なコンピューティング機能と生成物 | 段階的に提供中 | 画面とプランによる | アカウントで使えるツールによる |
| チームでの共同作業 | ノートブックを共有すれば、ソースに基づく作業を一緒に進めやすい | 共有ノートブックの制限あり | Shared Projects は Free、Go、Plus、Pro、Business、Enterprise、Edu の各プランで全世界に提供。上限はプランによって異なる |
使える機能は、画面、アカウントの種類、プラン、地域によって異なります。この表は作業に合うツールを選ぶための目安で、どのアカウントでもすべての機能が表示されることを約束するものではありません。
迷ったときの判断ガイド:ツール選びの5つの質問
- 手元の資料は、決まったソース一式ですか? 文書そのものが判断のよりどころで、回答をその範囲にとどめる必要があるなら Gemini Notebook を選びましょう。
- チャット、ファイル、指示、下書き、修正がこれからも増えていく作業ですか? 時間とともに育っていく作業スペースが必要なら、ChatGPT Projects を選びましょう。
- 事実に関する回答は、すべて自分で選んだ資料までたどれる必要がありますか? 出典の表示と、ノートブックのソースだけに基づく回答が使い方の中心にある Gemini Notebook を選びましょう。
- ノートブックの内容とあわせて、最新のウェブ情報も調べたいですか? 幅広いツールが役立つなら Gemini アプリ内のノートブック を選びます。ただし、回答のどの部分がソースの範囲を超えているかは確認してください。
- まず根拠を固めてから、文章や計画に仕上げていきますか? その場合は 両方を使いましょう。出典つきで根拠を固める段階は Gemini Notebook、構成づくり、下書き、推敲は ChatGPT Projects、と分担します。
ソースに沿ったリサーチなら Gemini Notebook 本体
文書そのものが判断のよりどころになるなら、Gemini Notebook 本体を使いましょう。学習用の資料一式、リサーチをまとめたブリーフ、インタビューの文字起こし、ポリシー文書、製品ドキュメント、クライアントの資料などに向いています。
追加できる資料は、文書、スライド、スプレッドシート、PDF、テキストファイル、画像、音声、ウェブページの URL、コピーしたテキスト、公開されている YouTube 動画の URL などです。関係するソースを選び、範囲を絞った質問をして、回答を使う前に引用元を確認しましょう。
コピペ用プロンプト:根拠を示せるリサーチブリーフを作る
Create a research brief using only the selected notebook sources.
Include:
- a direct answer to the main question
- the strongest supporting evidence
- disagreements or uncertainty across the sources
- claims that cannot be supported by the sources
- citations for every factual statement
Do not use outside knowledge. If the sources do not answer a question, say that clearly.
Main question:
[PASTE QUESTION]
どれほど整った回答でも、ソースの裏付けがなければリサーチの成果とは言えません。
Pro・Ultra プランで判断が変わるケース
Gemini Notebook の高度なコンピューティング機能は、段階的に導入されています。安全なクラウド上のコンピュータを使う機能は Ultra と対象の Workspace ユーザーが利用でき、Pro には今後数週間かけて順次提供される予定です。
自分のアカウントに表示されるまでは、Pro で使えることを前提にしたワークフローを組まないでください。高度なツールが使える場合も、計算結果、グラフ、ダウンロード用のファイル、そのほかの生成物は、使う前に必ず確認しましょう。
ソースの範囲をもっとも厳密に守りたいなら、ソースを選んだうえで通常のノートブックのチャットを使ってください。外部のリサーチや生成物が必要なときは、目的をはっきりさせてそれらの機能を使い、ソースに基づく事実と新たに加えた分析を分けておきましょう。
Gemini アプリ内のノートブックの仕組み
Gemini アプリのノートブックは、ソース、指示、会話を覚えておける、継続的なプロジェクト用のスペースです。ノートブックの内容は Gemini Notebook と同期され、名前、ソース、カスタム指示を変更すると両方に反映されます。
ノートブックに関連付けた Gemini のチャットは、Gemini Notebook 側にもコンテキストとして表示されることがあります。作業の流れを追いやすい反面、ソース一式の中身が変わることになります。Gemini アプリのチャットは Gemini アプリ側で管理され、Gemini Notebook からは閲覧のみ(読み取り専用)です。
いちばん大きな違いは、回答が何に基づくかです。
- Gemini Notebook では、回答はノートブックのソースだけに基づきます。
- Gemini アプリ では、ノートブックでの回答に、ソースに加えてウェブ検索などのツールも使われることがあります。
最新情報や幅広いサポートが役立つ、内容が変わっていくタスクには Gemini アプリのノートブックを使いましょう。決まった資料だけから答えを得たいときは、Gemini Notebook 本体を使ってください。
コピペ用プロンプト:ソースの情報と外部の情報を分ける
Use my notebook sources as the primary basis for this answer.
First, list:
1. What is supported directly by the notebook sources
2. What comes from web search or other tools
3. What is your inference or recommendation
Then give me a practical answer in plain English.
Question:
[PASTE QUESTION]
プライバシーとメモリの扱いも確認を
Gemini Notebook と Gemini アプリでは、データの取り扱いルールが異なります。同じ資料を両方に入れても、プライバシー面の影響が同じとは限りません。特に Gemini アプリのアクティビティ設定は、個人アカウントでの会話がどう保存・利用されるかに関わります。一方、Gemini Notebook には、ノートブックのソースや操作について独自の取り扱いがあります。組織のアカウントでは、さらに別の管理設定が適用されることもあります。
ChatGPT Projects にも、コンテキストの扱いについて独自の選択肢があります。project-only memory(プロジェクト内のみのメモリ)を選んでプロジェクトを作ると、保存済みのメモリやプロジェクト外のチャットを参照せず、コンテキストをそのプロジェクトの中だけにとどめます。クライアントごとの案件、授業ごとの勉強、テーマを絞ったリサーチなどで役立ちます。
機密性の高い文書をアップロードする前に、使っているサービスとアカウントに適用されるプライバシー設定と利用規約を確認してください。
内容が変わり続ける作業なら ChatGPT Projects
ChatGPT Projects では、関連するチャット、アップロードしたファイル、プロジェクトの指示を1か所にまとめられます。アイデアがアウトラインになり、下書きになり、さらに修正計画になる、というように形が変わっていく作業に向いています。
執筆、計画づくり、コーディング、就職・転職活動、学習計画、定期的に繰り返すクライアントの仕事などにぴったりです。プロジェクトの指示を設定しておけば、口調、進め方、制約条件をそろえたまま作業を続けられます。
すぐに最新の答えがほしいときは ChatGPT Search が便利で、複数の情報源を調べてレポートにまとめる必要がある複雑な問いには Deep Research が向いています。ただし、どちらを使っても、プロジェクト内の回答がすべて自動的にソースに基づくようになるわけではありません。最終的な答えを限られた文書の範囲に結びつける必要があるなら、根拠を固める段階で Gemini Notebook を使うか、裏付けのない主張には印を付けるよう ChatGPT に指示しましょう。
Gemini Notebook と ChatGPT を組み合わせる確実なワークフロー
コンテンツ制作なら、まず Gemini Notebook で確認済みの根拠をそろえ、出典つきのブリーフを作ります。そのうえで、使ってよいと判断したメモだけを ChatGPT Project に移し、構成づくり、下書き、推敲を進めます。
学生や研究者も、同じように役割をはっきり分けましょう。
- 指定された文献、講義スライド、ノートを Gemini Notebook に追加する。
- 1つのトピックについて、出典つきの解説と、資料に足りない点の一覧を出してもらう。
- ChatGPT Project を作り、学習計画、練習問題、自分好みのスタイルでの解説を用意してもらう。
- 事実に関する答えは、Gemini Notebook に戻って指定資料と照らし合わせる。
- 最終的なノートは、資料に基づく記述と自分の解釈を分けて書いておく。
この方法なら、柔軟に練習しながらも、生成された説明を授業の根拠と取り違えずにすみます。
使い始める前に知っておきたい乗り換えのコスト
- Gemini Notebook から ChatGPT Projects に移るときは、どのメモなら持ち出してよいかを見きわめる必要があります。ソースが実際に何を裏付けているかを確認できるよう、元のノートブックは残しておきましょう。
- 出典がそのまま証拠として引き継がれるとは考えないでください。Gemini Notebook は出典の表示が中心ですが、ChatGPT Projects では出典を出すよう頼み、自分で確かめる必要があります。
- ChatGPT Project ではチャット、ファイル、指示を軸に作業を整理できますが、だからといって回答が自動的にソースに基づくわけではありません。
- Gemini Notebook と Gemini アプリをまたいで使う場合、ソース、名前、カスタム指示は同期されますが、関連付けた Gemini アプリのチャットは Gemini アプリ側で管理され、Gemini Notebook からは閲覧のみです。この点を覚えておきましょう。
よくある質問
Gemini Notebook は NotebookLM と同じですか?
はい。Gemini Notebook は、以前 NotebookLM と呼ばれていた単体サービスの新しい名前です。ソースに基づいてリサーチや学習を支えるという中心的な役割は変わっていません。
Gemini アプリのノートブックと Gemini Notebook 本体は同じものですか?
ノートブックの内容は同期されますが、チャットの環境は同じではありません。Gemini Notebook 本体の回答はノートブックのソースだけに基づくのに対し、Gemini アプリのノートブックではウェブ検索などのツールも使えます。
ChatGPT Projects は Gemini Notebook の代わりになりますか?
執筆、計画づくり、継続的なチャット、柔軟なプロジェクト作業なら、ChatGPT Projects のほうが使いやすい場合があります。一方、厳選したノートブックの中で出典を確かめながら、ソースに厳密に沿った質問をしたいなら、たいていは Gemini Notebook のほうがわかりやすい選択です。
学生にはどちらのツールが向いていますか?
指定された文献や講義資料の読み込み、資料に沿った復習には Gemini Notebook を使いましょう。学習計画、解説、演習、自分の答えのブラッシュアップには ChatGPT Projects が向いています。どちらのツールでも、重要な答えは授業の資料と照らし合わせてください。
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- Gemini Notebook と NotebookLM の違い:実際に変わったこと
- Gemini Notebook の使い方:初心者向けガイド
- Mac で Gemini Notebook を快適に使う設定方法
- コピペで使える Gemini Notebook の活用例
まとめ
ソースの管理と、情報の出どころをたどれることが何より大事なら、Gemini Notebook 本体を選びましょう。同期したコンテキストを Gemini の幅広いツールと一緒に使いたいなら、Gemini アプリのノートブックです。下書き、計画、リサーチ、推敲を重ねながら作業を育てていくなら、ChatGPT Projects を選んでください。
実践的な目安はシンプルです。まず Gemini Notebook でソースが何を裏付けているかを確かめ、そのうえで ChatGPT Projects を使って整理し、検証し、説明し、発展させていきましょう。
あわせて読みたい:Gemini Notebook の活用例、Gemini Notebook と NotebookLM の違い、プロンプトギャラリー