ブログ / 6分で読めます · 2026-07-24
Gemini Notebookの活用例とプロンプト例:できることと使い方
Gemini Notebookの活用例を探している方へ。NotebookLMの実践的なワークフロー、資料をもとにしたプロンプト例、アップロードしたファイルから出典つきの信頼できる回答を引き出す手順を紹介します。
Gemini Notebookの活用例を探しているなら、まっさらなチャットで一から聞くのではなく、手元の資料について的確な質問をしたいと考えているのではないでしょうか。GoogleのNotebookLMは、まさにそのためのツールです。資料をソースとして追加すれば、その内容をもとに要約、比較、解説、下書きができます。以下では、すぐに自分の作業に合わせて使える実例を紹介します。
「Gemini Notebook」とは何のこと?
「Gemini Notebook」と言うとき、多くの場合はGoogleのNotebookLMを指しています。追加した資料(ソース)に基づいて回答するノートツールです。一般的なAIチャットとの大きな違いは出発点にあります。NotebookLMは、ユーザーが用意した資料を土台にして動きます。
ノートブックには、メモ、文書、Webページ、文字起こし、PDFなどをソースとして追加できます(使える形式は、アカウントで利用できるオプションによって異なります)。ソースがそろったら、ふだんの言葉で質問し、回答の根拠として引用された箇所を確認できます。
そのため、限られた資料の範囲内で正確さが求められる作業に特に役立ちます。
- 授業ノートや指定文献を使った学習
- 顧客インタビューからのテーマ抽出
- 社内文書をまたいだ製品要件の比較
- 調査結果をもとにしたアウトラインやブリーフィング資料の作成
- レポート公開前の矛盾点チェック
目的は、ノートブックに気の利いた答えを言わせることではありません。手元にある情報を筋道立てて考えやすくすることです。
Gemini Notebookのシンプルな活用例
3つのソースをもとに、ブログ記事を準備している場面を考えてみます。
- 顧客インタビューの文字起こし
- 製品の概要資料
- サポートチケットの一覧
これらのファイルを1つのノートブックに追加し、次のように質問します。
What are the five most common customer problems mentioned across these sources?
For each problem:
- explain it in plain language
- identify which sources support it
- include a short supporting detail
- note any disagreement or uncertainty in the sources
うまくいけば、アップロードした資料に基づいて優先順位をつけたリストが返ってきます。出力を完成版として扱う前に、引用元を開いて確認してください。引用や公開に使う場合、意思決定の材料にする場合は特に重要です。
続けて投げる質問としては、次のプロンプトがさらに効果的です。
Turn the customer problems into a content brief for one helpful article.
Use only information supported by the sources. Include:
- a reader-focused title
- the core problem to address
- a practical outline
- questions readers are likely to ask
- claims that need manual fact-checking before publication
まず根拠を探させ、次にその根拠を使いやすい形にまとめさせる。これが実用的な基本パターンです。
役立つノートブックの作り方
1. 1つのノートブックには1つの役割だけを持たせる
手持ちの文書を何でも同じノートブックに入れるのはやめましょう。ノートブックは、関連する一連の問いに答えるためのソースだけを入れたときに、いちばん力を発揮します。
範囲の決め方の良い例は次のとおりです。
- 「第3四半期の顧客インタビュー分析」
- 「生物の試験対策:細胞分裂の単元」
- 「競合製品の機能比較」
- 「家庭用エスプレッソグラインダーの記事用リサーチ」
無関係なトピックが混ざると、要約の焦点がぼやけ、回答がどの資料から来たのかも確かめにくくなります。
2. 整理された、関連性の高いソースを追加する
まずは最も重要なソースから追加します。重複した下書きや古い版、関係の薄い資料は、できるだけ外しておきましょう。
目安として、最終的な成果物で引用しないような資料なら、そのノートブックには入れなくてよいかもしれません。
勉強用なら、シラバス、講義スライド、自分のノート、指定文献を使います。コンテンツのリサーチなら、まず信頼性の高い資料を入れ、そのあとで補足メモやインタビューの文字起こしを加えます。
3. 最初の質問は範囲を絞る
いきなり「これについて全部教えて」と聞くのはやめましょう。答えの形がはっきりした質問から始めます。
たとえば、次のような質問です。
Summarize the main argument of these sources in 150 words. Then list the three sections where the authors disagree.
こんな聞き方もできます。
Create a timeline of the events described in the sources. Include only dates or sequence details explicitly stated in the material.
範囲を絞ったプロンプトなら、ソースに抜けがないか、ノートブックが課題を正しく理解しているかがすぐにわかります。
4. 根拠と、わからない部分を示してもらう
ソースに基づく回答は、どこまでが確かなことなのかを示してくれると、ぐっと使いやすくなります。
次のプロンプトを試してみてください。
Answer the question using the provided sources only. Separate:
1. points clearly supported by multiple sources
2. points supported by one source only
3. questions the sources do not answer
大事なのは3つ目の項目です。優れたリサーチでは、情報が欠けている部分をもっともらしい推測で埋めず、欠けたまま見える形で残します。
コピペで使えるGemini Notebookのプロンプト例
例:授業の資料から学習ガイドを作る
Create a study guide from these sources for my upcoming exam.
Include:
- the 10 concepts I must understand
- a plain-English explanation of each concept
- one example from the source material
- five practice questions with answers
- a list of topics that are mentioned but not explained well enough in the sources
ガイドに目を通したら、次のプロンプトで理解度を確かめましょう。
Quiz me one question at a time using only the sources. Wait for my answer before explaining. If I am wrong, point me to the relevant concept and explain the mistake briefly.
ノートを整理したあと、さらに練習の手段を増やしたいなら、当サイトのGeminiクイズやプロンプト集と組み合わせるのもおすすめです。
例:会議メモからアクションプランを作る
Review these meeting notes and create an action plan.
Make a table with:
- action item
- owner, if stated
- deadline, if stated
- dependencies
- evidence from the notes
Do not assign missing owners or invent deadlines. Put unclear items in a separate section called "Needs clarification."
このプロンプトで、よくある失敗を防げます。あいまいなまま終わった議論を、担当者や期限まで決まった約束事のように書き換えてしまう失敗です。
例:2つの文書を比較する
Compare Source A and Source B on their goals, assumptions, requirements, and risks.
For each category:
- explain the agreement
- explain the disagreement
- identify details found in only one source
- cite the relevant source passage
ポリシーの草案、プロジェクトの概要資料、ベンダーの提案書、同じ文書の改訂版どうしの比較などに使えます。
例:リサーチメモから記事の構成案を作る
Using only the sources in this notebook, create an SEO article outline for readers who are new to this topic.
Include:
- a direct answer for the introduction
- H2 sections in a logical learning order
- practical examples supported by the sources
- common questions the sources can answer
- statements that need an external source before publication
執筆の段階に入ったら、文章作成用のGeminiプロンプトに切り替えるとよいでしょう。書きながら事実関係を確かめられるよう、ノートブックは開いたままにしておきます。
例:インタビューで繰り返し出てくるテーマを抽出する
Analyze these interview transcripts for recurring themes.
For each theme:
- give it a short label
- describe what participants are saying
- state how often it appears qualitatively: common, occasional, or isolated
- include supporting excerpts or references
- note conflicting views
Do not treat one participant's opinion as a general conclusion.
正式な定量分析をしていない段階では、割合(%)を出させるよりも、この聞き方のほうが安全です。
回答の質を上げるには
回答の質は、ソースそのものの質と、どこまでをソースに含めるかという範囲の決め方に大きく左右されます。出力を信頼する前に、次の簡単なチェックリストで確認してください。
- ソースは、この質問に答えられるだけ新しいか?
- 要約版ではなく、元の文書そのものを入れたか?
- 主要な主張のそれぞれが、該当するソースにひも付いているか?
- ノートブックは事実と解釈を区別しているか?
- 結論を左右しかねない文書が抜けていないか?
回答が漠然としているときは、「もっと詳しく」と何度も頼むのではなく、質問そのものを見直しましょう。必要な形式、範囲、読み手、根拠の基準をノートブックに具体的に伝えます。
たとえば、次のような質問は、
Explain the report.
このように書き換えます。
Explain the report for a project manager in 250 words. Focus on decisions, deadlines, and risks. Ignore background details unless they affect an action.
よくある質問
NotebookLMはGeminiと同じですか?
GoogleのAIツールとしてひとまとめに語られることはありますが、向いている使い方は異なります。Geminiは主に汎用のAIアシスタントとして使われ、NotebookLMは選んだソースをもとに質問するためのツールです。文書をもとにした作業なら、たいていはNotebookLMから始めるのがわかりやすいでしょう。
Gemini Notebookは文章を書くのに使えますか?
はい。ソースに裏付けられた構成案づくり、リサーチ結果からのテーマ抽出、下書きの主張が資料で裏付けられているかの確認に特に役立ちます。ただし、わかりやすく推敲する、重要な事実を確かめる、最終稿が読み手に合っているかを見直す、といった仕上げはやはり自分でする必要があります。
ノートブックには何をアップロードすればよいですか?
1つの具体的な作業に対して、最も関連性が高く信頼できる資料をアップロードしてください。たとえば試験対策なら授業の指定文献と講義ノート、記事の企画書づくりなら調査資料とインタビューの文字起こしです。あとで役に立つかもしれないという理由だけで、関係のないファイルを追加するのは避けましょう。
ノートブックの回答がいまひとつなのはなぜですか?
よくある原因は、ソースの質が低い、プロンプトの範囲が広すぎる、無関係な文書がノートブックに入りすぎている、のいずれかです。ソースを絞り込み、質問をより具体的にしたうえで、引用や、まだ答えの出ていない質問の一覧も出すよう頼んでみてください。
Gemini Notebookの回答はすべて信頼できますか?
いいえ。最終的な判断を下す権威ではなく、リサーチのアシスタントとして扱ってください。引用箇所を確認し、重要な主張は元の資料と照らし合わせ、不完全な資料、古い資料、互いに矛盾する資料には注意しましょう。
Gemini Notebookの関連ガイド
- Gemini NotebookとNotebookLMの違い:実際に何が変わったのか
- Gemini Notebookの使い方:初心者向けガイド
- MacでGemini Notebookを使う:アプリのように使える設定方法
- Gemini NotebookとChatGPT、ChatGPT Projectsの比較
まとめ
お手本にしたいGemini Notebookの使い方は、とてもシンプルです。範囲を絞ったソースを追加し、具体的な質問をして、回答を使う前に根拠を確かめる。まずは授業ノートを学習ガイドにする、会議メモをアクション項目にするといった小さな作業から始めましょう。うまくいったら、同じプロンプトの組み立て方を、もっと大きなリサーチや執筆のプロジェクトにも使い回せます。
すぐに使える素材をもっと探すなら、プロンプトギャラリーや初心者向けプロンプトエンジニアリング入門もご覧ください。